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2024.03.15
空き家買取専科 組織作りを考える1年の取り組み(第二話 沖縄リトリート研修~後編~)
こんにちは、私は子育て広報の三輪です。 前回の続きとして、空き家買取専科が1年間かけて取り組んできた対話についてお話していきます。後編では、沖縄のリトリート研修で出会ったカードを使った対話や、ジョハリの窓、山田さんとの対話に関するお話、そして空き家買取専科の研修での活用方法などを詳しく取り上げていきます。
対話の時間
■カードを使った心理的安全性を高める対話ワーク
リトリート研修で特に効果的だと感じたのは、心理的安全性を高めるための対話ワーク、Monicaダイアログと呼ばれるカードを使った方法です。
いつもの感じだと尋ねにくい質問も、チームの発展にとって重要なことが多く、Monicaダイアログのカードがその代わりに問いを投げかけてくれます。また、私たちはグラウンドルールを設定し、発言を否定したり、常識や正論で追い詰めることを避けると決めて臨んだので、不安な気持ちを和らげ、ゲーム感覚でリラックスしながら対話ができました。
さらに、カードにはさまざまな感情や普遍的なニーズが記されており、例えばさみしい、ウキウキなどの感情や、健康・成長・自己表現などのニーズが含まれています。これにより、自分自身が言葉で表現できない感情やニーズに気付くことができます。
以前から、感情のワークは社内で行っていましたが、カードを使うことはなく、自分の内から言葉を見つけ出し言語化しなければなりませんでした。そのため、何となくもやもやする感情をうまく言葉にできず、余計にもやもややイライラが増してしまうことがありました。
しかし、このカードを使った対話では、チームメンバーが自ら主人公となり、ストーリーを語ります。カードに示されたテーマに沿って話されたストーリーに関連するニーズ(言葉カード)を、他のメンバーが話し手(主人公)に贈ります。
私が話したストーリーに対して、チームメンバーが感じたニーズを私にもプレゼントしてくれました。ストーリーの内容は今となっては思い出せませんが、その時にチームから受け取ったフィードバックによって、自分が大切にしていることや求めていることに気づくことができました。これは、自分自身でも気づかなかった感情やニーズの整理につながりました。
↑受け取ったニーズカード
ジョハリの窓
「ジョハリの4つの窓」って皆さんはご存知ですか?この考えは以前に学んだことがあるので、とってもす〜っと入ってきました。
- 自分も他人も知っている「開放の窓」
- 自分だけが知っている「秘密の窓」
- 他人は気づいている「盲点の窓」
- 自分も他人もまだ知らない「未知の窓」
ジョハリの窓を理解することで、チーム内の信頼関係をより強固にすることができます。 例えば、「反対意見だけど人に言いにくい」「内心でモヤモヤしている」と感じていることを勇気を振り絞って相手に話すとします。すると、思いのほか共感されたり同情されたりする経験はありませんか?
さらに、相手の弱みを知ることで、自分の弱みもさらけ出したくなるものです。これによって、「今まで隠していた自分」が明るみに出るため、相手との絆が深まり、信頼関係が一層強固になるのです。この原理は、社内のチームワークや人間関係においても同様に適用されます。ジョハリの窓の理解が、チームワークの向上に大きく寄与しますね。
自己開示やフィードバック、そしてそれらから得られる気づきによって、「開放の窓」がさらに広がります。これらのワークを通じて、私たちは自己と向き合い、自己理解を深める機会を得ました。また、沖縄の自然環境でのマインドフルネスや他社の経営者・役員との交流もあり、普段は意識を向けることの少ない自分との対話につながりました。
社内メンバーとのカードゲーム
■山田さんと意見が一致
そして、沖縄リトリートの最終日。
数年間一緒に働いてはいるものの、業務上の接点が少なかった山田さんと私は、同じチームで経営に関わるカードゲームに挑むことになりました。最初は何を話そうか戸惑っていましたが、意外にも素直に対話することができました。感情に率直に向き合いすぎて、つい涙がこぼれるほど。。。
私と山田さんがリトリートから持ち帰りたいのは、「心理的安全性」を根付かせることでした。 ただし、過度に寛容な雰囲気や緩みすぎた職場では、民間企業としての成果を上げることが難しくなります。心理的安全性を確保しつつも、個々のスタッフが自律し責任を果たし、生産性を向上させる組織を構築したいと考えています。 山田さんとは普段あまり話す機会がありませんでしたが、リトリートを通じて同じ感覚を共有していることに驚きました。
■リトリート研修で得たことを社内へ
リトリートから帰った後、静岡に戻り、私たちスタッフにも学んだことを共有したいと思いました。 リトリートに参加していないメンバーに、「対話の重要性」や「心理的安全性」についてどのように伝えるか考えるのは容易ではありませんでしたが、山田さんを中心に、会社全体で取り組んでいくことにしました。
空き家買取専科が1年間にわたって取り組んできた対話の取り組みや、リトリートで学んだことをその後の社員研修でどのように実践してきたかについては、次回以降詳しくご紹介していきますので、どうぞお楽しみにください。