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2024.03.14
空き家買取専科 組織作りを考える1年の取り組み(第一話 沖縄リトリート研修~前編~)
こんにちは。子育て広報の三輪です。
今回は、空き家買取専科が1年間かけて取り組んできた対話を振り返り、対話の中で浮上した組織のあり方やビジョンについてブログに綴っていきたいと思います。
対話を始めたきっかけ
きっかけは、2022年春にさかのぼります。
当社では、ビジョンミーティングと言う会社や個人のビジョンについて考える会を毎年春に開催しているのですが、その中で課題が挙がってきました。
空き家買取専科の掲げるクレドの中に「言ってみようやってみよう」とあるが、
- 雰囲気が気軽に発言しにくいものとなっていると感じる。
- 「どうせ聞いてもらえない」という諦めの気持ちが広がっている。
- 人や仕事に対する不満が、公の場ではなく内側で爆発してしまっていることが懸念される。
- 「言い方」の問題を感じる。
- それぞれのメンバーの特性や価値観が異なることを理解し、お互いが気持ちよく仕事をするために、お互いをより深く理解し合いたい。
社内では、普段言いたいことが言えないと感じる人がいたり、一旦不満が噴出すると止まらないような状況が見られました。このような風土が社内に広がると、危機的な状況に陥りますし、不満を抱えながら仕事に取り組むと、そのパフォーマンスも低下してしまう可能性がありますね。
沖縄でリトリート?
そんな中、沖縄にリトリートに参加してみないかと声がかかりました。
「リトリート」という言葉は聞いたことはありましたが、よくわからないまま、2022年7月末に空き家買取専科の一部スタッフと共に、沖縄リトリートに行くことになりました。この沖縄でのリトリート研修が、社内で対話会を始めるきっかけとなったのです。
■リトリートとは?
「リトリート」という言葉は、主に「退去・隠居・避難」などの意味があります。簡単に言うと、日常の忙しい生活から離れて、自分だけの時間を持ったり、リラックスすることで疲れを癒す方法を指します。
現代社会では、仕事や家事、育児などで忙しく、自分自身と向き合う時間や心からリラックスできる時間が限られています。しかし、人生が進んでいく中で、自分自身と対話し、日々頑張る自分にさまざまな方法でリラックスの時間を与えてあげることが、リトリートの大切なことだそうです。
心をリセットし、新しい自分で再スタートするというポジティブな意味を持つリトリートを体験するために、沖縄へ向かいました。
静岡から一緒に参加したのは(株)トムス 、(株)SBSプロモーション、(株)エストリンクス、そして、リトリートを主催しているポリネの皆さんの合同でのリトリート研修でした。
ほぼ全員「はじめまして」でしたので、とても緊張しました。しかし、沖縄の温かな雰囲気のお陰か、参加者の心の広さなのか、あっという間に会話がはずみました。
■リトリート研修スタート
そして、リトリートプログラム『これからの組織経営を考えるリトリート〜常夏の島で心身を開放した内省体験を〜』が始まり、初めて今回の研修の意図を理解し始めました。
まずは”チェックイン”
「チェックイン」という行為は、これまで私たちが仕事に取り組む前にやったことがなかった思います。「チェックイン」は、今この場に集中するための儀式みたいなもので、深呼吸しながら「今ここ」を感じ、仕事やプライベートで気になっていることを、評価を気にせずに自由に話すことができる機会です。
そこで、私たちはありのまま感じている不安や期待を話しました。
この”チェックイン”は、静岡に持ち帰り今では、空き家買取専科の朝礼のルーティンになっています。
■リトリートのお題
このリトリートを通し、
・組織ってなんだろう?
・対話ってなんだろう?
・内省ってなんだろう?
というお題に向き合うことになりました。
■心理的安全性に出会う
研修中に私が一番心に響いた言葉は、「組織内に心理的安全性はありますか?」という問いでした。心理的安全性とは、「チームのメンバーが地位や経験に関係なく率直な意見や素朴な疑問を伝えることができる状態、または対人リスクを冒しても安全であるという共通認識がメンバー間で共有されている状態」を指すそうです。
さらに、心理的安全性の高いチームは、高いパフォーマンスを発揮することができるとのことです。組織としての結果の質を向上させるためには、まずは「関係性の質」を高める必要があるとポリネさんは言っていました。
ただし、チームメイトと社外でも付き合っているかどうかや、感じよく振舞うかどうか、あるいは一緒に仕事をしている期間の長さなどは、心理的安全性を高めることには直接的には関係しないとのことです。
■心理的安全性をつくる4つのポイント
1、話しやすい「何を言っても大丈夫」
2、助け合い「困った時はお互い様」
3、挑戦「とりあえずやってみよう」
4、新奇歓迎「異能、どんと来い」
心理的安全性をつくるポイントは、こんな社内風土があることだそうです。
たとえば、みんなが同じ意見になっている場面でも、自分の反対意見を自由に言える雰囲気があるかどうか、また問題が起きた際に人を責めるのではなく建設的な解決策を考える文化があるかどうか、さらには前例や実績がないものでも新しいアイデアを取り入れる雰囲気があるかどうか、常識にとらわれずさまざまな視点や考え方が尊重されるかどうか、といった社内の雰囲気が整っていたら素晴らしいと感じました。
■心理的安全性についての驚き
私が一番驚いたことは、期日までにやらなければならない業務がまだ終わっていないときに、私だったら何とかごまかそうとするだろうと思います。しかし、そんな時に「ノーアクションです!」と正直に言える雰囲気が、心理的安全性が確保されている風土の一環として存在していることに驚きました。
「え〜!!!」と思ったのが、私の最初の感想です。でも、心理的安全性を学んだリトリート後のミーティングでは、できていない業務があったら素直に「ノーアクションです」と言えるようになってきました(笑)。