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2026.08.18
8月2日は「空き家ゼロにの日」|防災・防犯から“家の未来”を考える「藤枝市空き家ゼロにイベント2026」を開催
2026年8月2日「空き家ゼロにの日」に、JR藤枝駅南口すぐのBiVi藤枝1階にて、藤枝市と藤枝市空き家ゼロにサポーターによる「藤枝市空き家ゼロにイベント2026」を開催しました。
今年のテーマは、
「防災・防犯×空き家
〜あの日の竜巻が教えてくれたこと。防災防犯の観点から見る我が家と街の守り方〜」
です。
会場では、行政・警察・空き家対策の専門家によるセミナーをはじめ、空き家の無料相談窓口、防災飯の試食・販売、防災グッズの展示・体験などを実施しました。
イベントのわずか5日前に起きた大きな地震。
改めて私たちに、「災害はいつ起きるか分からない」という現実を突きつける出来事でもありました。
空き家について考えることは、建物を「売る」「残す」「活用する」といった不動産の話だけではありません。
災害が起きたとき、その家は大丈夫なのか。
誰も住んでいない家を、誰が管理するのか。
防犯面で地域に不安を生んでいないか。
そんな「家と地域の安全」という視点から、改めて空き家について考える一日となりました。

なぜ今年は「防災・防犯×空き家」だったのか
今回のテーマを考える大きなきっかけとなったのが、2025年9月5日、台風第15号の影響により静岡県牧之原市を中心に発生した竜巻被害です。
被災地では、所有者が分からない空き家や、被災した後にすぐ対応できない空き家の問題も浮き彫りになりました。
さらに、管理されていない建物の壊れかけた屋根や門塀、残置物などは、強風や地震によって飛散・倒壊すれば、近隣の住宅や通行人に被害を及ぼす可能性があります。
空き家は、その所有者だけの問題ではありません。
一軒の空き家の管理状態が、地域全体の防災や防犯にも関係してくる。
だからこそ今回のイベントでは、空き家を単なる「不動産の問題」としてではなく、「地域の安全を守るための課題」として捉え直しました。

8月2日は「空き家ゼロにの日」
イベントを開催した8月2日は、「空き家ゼロにの日」です。
「0802」を「空き家ゼロに」と読む語呂合わせから、空き家を減らし、空き家の活用・管理・売却などについて考えるきっかけをつくろうと設けられた記念日で、2018年に記念日として登録されました。
さらに、8月1日から31日までは「空き家ゼロに月間」として、全国各地で空き家について考えるイベントや取り組みが広がっています。
空き家問題というと、「空き家を持っている人だけの話」と思われがちです。
しかし、将来、親の実家を相続する可能性があります。
まだまだ、健康だと思っていても急に施設に入らなければならなくなり、我が家が空き家になってしまう可能性もあります。
「親が元気なうちに家族で話しておけばよかった」
「もっと早くに、子供に家の状況や意志をしっかり伝えておけばよかった」
空き家の相談現場では、そんな声を耳にすることも少なくありません。
8月2日が、今ある空き家について考える日であると同時に、「これから実家をどうするのか」「自分たちの家を次の世代にどう引き継ぐのか」を家族で話す日になればと私たちは考えています。

行政・警察・専門家による6つのセミナー
当日は、13時から16時まで、空き家についての基礎知識から始まり、空き家、防災、防犯について異なる立場の専門家による6つのセミナーを開催しました。
最初に登壇したのは、藤枝市役所 大規模災害対策課。
「大規模災害から見る被害の実情 今からできる防災対策の基本」をテーマに、日頃からできる地震への備えや、災害から命と街を守るために必要な対策について紹介していただきました。
続いて、藤枝警察署 生活安全課からは、「空き巣に狙われる空き家の現状と警察が教える防犯の鉄則」。
人が住んでいないことが分かる住宅にはどのようなリスクがあるのか。防犯の視点から空き家を見ることで、定期的に管理することの重要性について改めて考える機会となりました。

空き家買取専科からは、取締役の黒田淳将が登壇。
「空き家を資産に変える選択肢と最適な相談先は?」をテーマに、相続した実家をそのまま放置して「負動産」にしないために、売却・活用・管理など、どのような選択肢があるのかについてお話ししました。
後半には、株式会社アール建物管理による「親が元気な今こそ!実家と空き家管理の備え」、株式会社WEGOALによる「空き家特有の災害リスクに備える保険の極意」、藤枝市役所 住まい戦略課による「解体・改修・購入時に役立つ藤枝市の空き家補助金ガイド」を開催しました。
管理、保険、補助制度まで、空き家を所有するうえで知っておきたいテーマを幅広く取り上げました。

「誰に相談すればいい?」をなくす、無料相談窓口
セミナーと並行して開催したのが、「空き家の無料相談窓口」です。
空き家の相談というと、「売るか、売らないか」という不動産の話を想像する方も多いかもしれません。
でも実際には、売却の相談までたどり着けない方が少なくありません。
相続した実家を手放した方がいいと思っていても、その前にはたくさんの「どうしよう」があります。
「そもそも相続の手続きが終わっていない」
「登記の名義がどうなっているのか分からない」
「兄弟でまだ話し合えていない」
「親がこの家をどうしてほしかったのか分からない」
「家の中に荷物がいっぱい残っている」
「遠方に住んでいて、片付けに通うことができない」
「仏壇があるから、家を手放すことに踏ん切りがつかない」
「解体は自分でしてから売った方がいいのか」
「貸した方がいいのか、売るとしても、仲介と買取の違いがわからない」
こうした一つひとつの悩みを抱えたままでは、「では不動産会社に売却相談をしましょう」と言われても、なかなか前には進めません。
つまり、不動産の売却相談は、空き家問題の入口ではなく、さまざまな悩みを整理した先で、ようやく選べる選択肢の一つなのだと思います。
だからこそ、藤枝市空き家ゼロにサポーターには、不動産だけではなく、さまざまな分野の専門家が集まっています。
今回の相談窓口でも、空き家買取・仲介をはじめ、リフォーム、解体、除草・枝木剪定、相続・遺言、不用品買取、仏壇・遺品整理、残置物片付け、空き家巡回管理、生活支援、保険、藤枝市の補助制度など、幅広い相談に対応できる体制を整えました。
たとえば、
「仏壇があるから、この家はまだ手放せない」
という相談であれば、いきなり「では家を売りましょう」と話を進めるのではありません。
まずは、何が一番気になっているのかを一緒に整理する。
仏壇をどうしたらいいのか。
家の中の荷物はどうするのか。
相続の手続きは終わっているのか。
遠方に住んでいるなら、管理をどうするのか。
必要であれば、それぞれの分野の専門家につないでいく。
そうやって一つずつ悩みを解いていった先に、「この家を残す」「管理する」「活用する」「売却する」といった選択肢が見えてきます。

空き家の問題は、一つの専門家だけで解決できるとは限りません。
そして、相談する側が最初から「自分は司法書士に相談すべきなのか、不動産会社なのか、片付け業者なのか」と判断することはとても難しいです。
「何から手をつければいいのか分からない」
その状態のまま来てもらっていいのが、この無料相談窓口です。
会場では実際に、相談者と専門家がテーブルを囲みながら、それぞれの実家や空き家についてじっくり話をする姿が見られました。
空き家を長期間放置してしまう背景には、「売る気がないから」だけではなく、その前に解決しなければならない小さな悩みがいくつも積み重なっていることがあります。
だから私たちは、不動産の売却だけをゴールにするのではなく、その人が抱えている「どうしよう」を一つずつほどいていける場所をつくりたいと考えています。
「まだ売ると決めていない」
「何を相談したらいいのかも分からない」
そんな段階だからこそ、気軽に相談できる。
その最初の一歩を受け止められることが、藤枝市空き家ゼロにサポーターの大きな役割の一つです。

防災をもっと身近に。見て、触れて、食べて考える
今年はセミナーや相談だけではありません。
会場には「焼津キャンプ飯」による防災飯の試食・販売コーナーや、防災グッズを実際に見て、触れて、体験できるスペースも設けました。
「防災は大切だと分かっているけれど、何から準備すればいいか分からない」
そんな方にとっても、実物を見ることで具体的にイメージできる機会になったのではないでしょうか。
空き家対策も防災も、特別な誰かだけが取り組むものではありません。
日常生活の延長線上で、一つずつ備えていくことが大切です。


藤枝市空き家ゼロにサポーターとは
今回のイベントを藤枝市とともに開催した「藤枝市空き家ゼロにサポーター」は、地域の空き家問題を解決するため、さまざまな分野の民間事業者が専門性を持ち寄り、藤枝市と連携しながら取り組む仕組みです。
空き家の問題は、一つの会社や一つの専門分野だけでは解決できないことが少なくありません。
不動産、建物管理、リフォーム、解体、相続、片付けなど、それぞれの専門家がつながることで、所有者の状況に合わせた選択肢を考えることができます。
「まず、どこに聞けばいいのか分からない」
そんなときにも、相談の入口をつくり、その先の専門家につないでいく。
それも、藤枝市空き家ゼロにサポーターの大切な役割です。

空き家になる前から、家族で話しておく
今回のイベントを通して改めて感じたのは、空き家問題は「空き家になってから」考えるだけでは遅いこともある、ということです。
親が元気なうちに、実家を将来どうしたいのか聞いてみる。
相続した家を残すのか、貸すのか、売るのか家族で考える。
誰も住まなくなったときの管理方法を決めておく。
こうした小さな準備が、数年後の大きな負担を減らすことにつながります。
8月2日「空き家ゼロにの日」が、年に一度でも、家族で「家の未来」について話すきっかけになれば嬉しく思います。
今回ご来場いただいた皆さま、登壇・出展いただいた皆さま、そして開催にご協力いただいた藤枝市、藤枝市空き家ゼロにサポーターの皆さま、本当にありがとうございました。
空き家買取専科では、これからも藤枝市をはじめ地域の皆さまと連携しながら、空き家を放置する前に相談できる地域づくりと、空き家に新しい役割を生み出す取り組みを続けていきます。
「実家、これからどうしよう?」
そう思ったときが、考え始めるタイミングです。
ぜひご家族で、これからの家のことを話してみてください。
