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空き家にしたままのリスク

空き家と台風|放置リスクと事前対策、売却判断のポイントを静岡で解説

【結論】空き家は台風シーズン前に「管理する・直す・手放す」のどれかを決めることが重要です。 人が住んでいない家は、屋根や外壁、雨どい、窓まわりの劣化に気づきにくく、台風の強風や大雨で一気に被害が拡大しやすくなります。

特に静岡県は、沿岸部・河川周辺・土砂災害警戒区域など、風水害リスクを個別に確認すべきエリアが多くあります。さらに、2023年改正の空家等対策の推進に関する特別措置法では、放置すれば危険な状態に進むおそれのある「管理不全空家等」への指導・勧告が可能となり、勧告を受けると固定資産税の住宅用地特例が解除され得る制度が整備されました。

台風対策といっても「今すぐ大がかりな修繕が必要なのか」「遠方に住んでいて何から手をつければよいのか」「いっそ売却したほうがよいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

実際、空き家の問題は建物の傷みだけでなく、相続登記、管理の負担、近隣への影響、将来の売却判断まで関わるため、後回しにするほど対応が難しくなりやすい傾向があります。そこで本記事では、空き家が台風に弱い理由、放置するリスク、事前に確認したい対策、そして静岡県内で空き家を持つ方が考えておきたい判断のポイントを、分かりやすく整理して解説します。

この記事のポイント

  • 空き家は台風で「屋根飛散・雨漏り・浸水・倒木・外壁落下」などの被害が起きやすい
  • 被害が近隣に及ぶと、所有者として損害賠償などの問題につながる可能性がある
  • 放置が進むと「管理不全空家等」や「特定空家等」に関する行政対応の対象になり得る
  • 相続した実家は、被害が出る前に相続登記・管理方針・売却方針を整理することが大切
  • 遠方で管理が難しい場合は、早めに専門会社へ相談するほうが結果的に負担を抑えやすい

なぜ空き家は台風に弱いのか

空き家が台風に弱い最大の理由は、小さな劣化が長期間放置されやすいことにあります。居住中の住宅なら、雨漏りによるシミ、建具のゆがみ、雨どいの詰まり、外壁のひび割れなどに比較的早く気づけます。しかし空き家では、その異変が見過ごされやすく、被害が深刻化しやすいのです。

台風時に起こりやすい被害

  • 屋根材や棟板金の飛散
  • 雨どいの破損・詰まりによる外壁や基礎への雨水集中
  • 窓ガラス割れ、雨戸の破損
  • 外壁の浮きや剥落
  • 床下・基礎まわりの浸水
  • 庭木や老朽化した塀の倒壊
  • 雨漏りによる天井落下、カビ、木部腐食

台風は、単に「風が強い日」ではありません。気象庁も、台風に伴う災害として暴風・大雨・洪水・高潮・土砂災害など複合的な危険を示しています。空き家は、建物そのものの弱さに加え、管理の手が入らないことで被害が連鎖しやすい点が問題です。たとえば、割れた窓から雨が吹き込み、室内の腐食が進み、次の台風でさらに損傷が広がるという悪循環が起こります。 

空き家を放置したときの主なリスク

1.近隣へ被害が及ぶリスク

台風で飛ばされた屋根材や看板、倒れた樹木やブロック塀が隣家や通行人に被害を与えると、所有者として責任を問われる可能性があります。空き家は無人であることから、発見・初動対応が遅れやすい点も問題です。

2.修繕費が大きくなりやすいリスク

雨どい清掃やコーキング補修の段階で対応できたものが、放置によって屋根下地や柱の腐食、シロアリ被害、内装全面改修へと発展することがあります。空き家は、早めの小修繕を逃すと、後から大きな費用になりやすいのが特徴です。

3.資産価値が下がりやすいリスク

台風被害の履歴がある空き家は、見た目以上に内部劣化が進んでいることがあります。売却時に買主側が不安を持ちやすく、価格や条件で不利になりやすい点に注意が必要です。

4.行政指導や税負担のリスク

空き家の状態が悪化し、周囲に悪影響を及ぼすおそれがある場合、自治体の対応対象となることがあります。特に改正空家法では、放置すれば特定空家等になるおそれのある状態に対して、管理不全空家等としての対応が可能になりました。勧告を受けると、固定資産税等の住宅用地特例の解除につながる制度です。 

放置が危険なサイン

  • 屋根材が浮いている、外れている
  • 雨どいが外れている、草や土で詰まっている
  • 窓や雨戸が壊れている
  • 庭木が電線や隣地側へ大きく張り出している
  • ベランダ、庇、塀にぐらつきがある
  • 床下や壁に湿気・カビ臭がある

2026年時点で知っておきたい法制度

管理不全空家等と特定空家等

2023年改正の空家等対策の推進に関する特別措置法により、従来の「特定空家等」になる前段階として、管理不全空家等への対応が制度化されました。これは、放置すれば保安上危険、衛生上有害、景観悪化などの問題につながるおそれがある空き家に対し、早い段階で是正を促す仕組みです。 

台風で損傷したままの屋根や外壁、割れた窓、倒壊の危険がある塀などは、状態によっては行政からの指導・勧告の対象になり得ます。実際に何が該当するかは自治体判断ですが、「まだ住めなくはないから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。

相続登記の義務化

相続した空き家をそのままにしている場合は、相続登記の義務化にも注意が必要です。相続により不動産を取得したことを知った日から3年以内に、相続登記の申請を行う義務があります。2024年4月1日より前に相続した不動産で未登記のものも対象となり、原則として2027年3月31日までが対応の目安です。 

所有者名義が古いままだと、修繕、売却、解体、保険、自治体対応など、あらゆる手続きが進めにくくなります。台風被害が出てから慌てないためにも、名義関係は早めに整理しておきましょう。

相続土地国庫帰属制度は万能ではない

「管理できないなら国に引き取ってもらいたい」と考える方もいますが、相続土地国庫帰属制度は一定の要件を満たした土地が対象で、建物がある場合や管理上の問題がある場合などは利用できないことがあります。標準処理期間も公表されており、すぐに手放せる制度ではありません。空き家の建物付き不動産については、現実的には売却や解体後の活用を含めて検討する必要があります。 

台風前にやっておきたいチェックポイント

空き家をすぐ売らない場合でも、台風シーズン前には最低限の確認をおすすめします。

建物まわりの確認

  • 屋根材のズレ、浮き、剥がれ
  • 雨どいの詰まり、破損、外れ
  • 外壁のひび割れ、剥がれ
  • 窓、雨戸、シャッターの破損
  • ベランダ・庇・物置の固定状態

敷地内の確認

  • 庭木の剪定、枯れ枝の除去
  • 飛散しやすい物の撤去
  • 排水口や側溝の清掃
  • ブロック塀やフェンスのぐらつき確認

情報確認

  • 市町村のハザードマップ確認
  • 静岡県GIS・みんなのハザードマップ確認
  • 気象庁の警報、注意報、危険度分布の確認
  • 避難情報や連絡体制の確認

静岡県は公式に、県GISや「みんなのハザードマップ」の活用を案内しています。また、風水害時は気象庁の防災気象情報や自治体の避難情報を組み合わせて確認することが重要です。空き家所有者であっても、被害が出やすい立地かどうかを把握しておくことは基本といえます。 

遠方に住んでいる方へ

現地確認が難しい場合は、台風の前後だけでも管理会社や不動産会社に点検を依頼する方法があります。放置年数が長いほど、被害発見の遅れが損失につながりやすいため、「年に1回だけ見に行く」では不十分なこともあります。

修繕・管理・売却はどう判断する?

空き家と台風の問題では、感情だけで「とりあえず残す」と決めると、後で負担が膨らみやすくなります。判断の目安は次のとおりです。

残す判断が向くケース

  • 今後、居住や賃貸、建替えなど明確な活用予定がある
  • 立地や建物状態が比較的良好
  • 継続的な見回りや修繕ができる

売却を前向きに考えたいケース

  • 遠方に住んでいて管理が難しい
  • 台風のたびに不安がある
  • すでに雨漏りや屋根劣化が見られる
  • 相続人の間で今後の利用方針が決まっていない
  • 修繕費をかけても再活用の見込みが薄い

こうした場合は、修繕して維持するより、現状のまま売却できるかを早めに確認するほうが合理的なこともあります。特に空き家は、台風被害が一度表面化すると、見えない部分の補修も必要になりやすく、想定以上の費用負担が生じることがあります。

静岡県内で相続空き家や老朽化物件の相談先を探す際は、地域事情を踏まえて柔軟に対応できる窓口が重要です。静岡ガスグループの安心感を背景にした「空き家買取専科」のように、地域密着で相談できる窓口であれば、売却だけでなく現状整理の段階から話しやすいでしょう。

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台風前後の不安がある空き家も、まずは現状確認からご相談いただけます。

静岡で空き家を持つ方が確認したいこと

静岡県は、海岸部、河川沿い、山間部など地形が多様で、同じ県内でもリスクの種類が異なります。沿岸部では高潮や強風、河川周辺では浸水、傾斜地では土砂災害への注意が必要です。そのため、空き家の台風対策は一律ではなく、所在地ごとの災害リスク確認が欠かせません。 

また、静岡の実家や空き家は「そのうち家族で話し合おう」と後回しになりがちですが、台風は待ってくれません。相続登記が未了のまま、管理担当者も曖昧、修繕予算も未定という状態では、被害発生時の対応が一気に難しくなります。

大切なのは、次の3つを先に決めることです。

  1. 誰が管理責任の窓口になるのか
  2. 台風前にどこまで点検・補修するのか
  3. 今後も保有するのか、売却も含めて検討するのか

よくある質問

Q.空き家が台風で壊れても、すぐ行政処分されますか?

すぐに一律の処分が行われるわけではありません。ただし、壊れた状態を放置し、周辺に悪影響があると判断されると、自治体の指導や勧告の対象になる可能性があります。状態が悪い場合は早めに相談・対応することが大切です。

Q.相続したけれど、まだ名義変更していません。先に何をすべきですか?

まずは相続関係を整理し、相続登記の要否と期限を確認しましょう。名義が整理されていないと、売却や修繕、保険対応などが進めにくくなります。

Q.修繕するか売るか、判断できません。

その場合は、建物状態、立地、将来の利用予定、相続人間の合意見込みを踏まえて判断するのが基本です。費用をかけて残す意味があるか、現状のままでも売却可能かを比較すると判断しやすくなります。

まとめ

空き家と台風の問題は、「被害が出てから考える」のでは遅いことが少なくありません。屋根や外壁の傷み、雨どいの詰まり、庭木の繁茂といった一見小さな問題も、台風時には大きなトラブルにつながります。

しかも2026年時点では、空き家の管理不全に対する制度対応や、相続登記義務化など、所有者側に求められる管理意識は以前より高まっています。だからこそ、「まだ使う予定がない空き家」ほど、早めに方向性を決めることが大切です。

静岡県内で、空き家の台風対策、相続後の整理、売却の判断に迷っている方は、地域事情に詳しい相談先へ早めに相談してみてはいかがでしょうか。静岡ガスグループの信頼感を背景に、安心して話しやすい窓口があることは、大きな支えになります。

空き家のご相談は「空き家買取専科」へ

台風前の不安がある空き家、相続したまま管理に困っている実家、売却すべきか悩んでいる不動産も、お気軽にご相談ください。

静岡ガスグループの安心感を背景に、静岡県内の空き家・不動産のお悩みに丁寧に対応いたします。

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※制度運用の詳細や実際の判断は、物件所在地の自治体運用や個別事情により異なります。最新の公的情報も併せてご確認ください。

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