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2022.12.12

【空き家な人々】真っ白なキャンバスに自由に絵を描くような家づくりがしたい。〜ZERO CANVAS 〜

こんにちは、子育て広報の三輪です!
今日は、空き家買取専科の物件を何件もリノベーションしてくださっている(株)ゼロキャンバスのお二人にお話しを伺いました。
ゼロキャンバスさんにお願いする物件は、いつも難しい物件ばかりですが、毎回想像を超えるアイデアと施工で仕上げてくださり大変お世話になっています。
今回は、家づくりに対する思いや空き家についての考えをお話しいただきました。

自己紹介

本日はよろしくお願いいたします。まずは、お二人の自己紹介をお願いできますか?

よろしくお願いします。株式会社ゼロキャンバス 代表取締役の樋口淳也です。僕は23歳から大工業を続けており、神社やお寺等も手掛ける和風建築を担当する建設会社や、浜松市のぬくもり工房という洋風物件の多い工務店など幅広く家づくりに携わってきました。現在、ゼロキャンバスを立ち上げ約6年です。

樋口裕香です。わたしも昔から建築の仕事に興味がありました。子どものころから、自分の生活をイメージするのが好きで図面を書いて遊ぶなんてこともしていました。社会人になってからは、現場監督の仕事をしたり、設計の仕事をしたりしてきました。その後、浜松市にぬくもり工房という可愛い物件を作っている会社があると知り、転職をしました。ぬくもり工房では、積算業務を担当し自分の経験を積むことができました。

お二人は、ぬくもり工房さんで出会われたんですね。そこから独立されるまでは、どんな段階があったんですか?

独立を決めたのは結婚のタイミングです。会社員という立場だとどうしても会社対お客さまになってしまうので、もっとお客さまと直接向き合って家を作りたいと考え、妻と一緒に会社を立ち上げることにしました。

ゼロキャンバスという会社名は、2人で考えましたね。僕が「ゼロ」という数字が好きなんです。「ゼロ」には“無限”や“何もない”という意味があって、これから作っていけるという未来を感じられます。「キャンバス」には自由に描ける場所という意味があるので、組み合わせて「ゼロキャンバス」という会社名を作りました。

独立のきっかけ 空き家買取専科との出会い

私は正直独立するのに不安でいっぱいだったのですが、夫の手には技術力があるからそれを信じて、そして自分は設計や積算の仕事ができるからと、自分たちを信じて、やってみようと決めました。今思うと、思い切った決断だったと思いますが、2人で得意なこと・苦手なことを補いながら、これまでやってこれていると感じています。それに思い切った決断ができたのは、空き家買取専科さんとの出会いがあったのも大きいです。

そうだったんですか!弊社との出会いとなると、最初は事業プロデューサーの石川でしょうか?

そうです、石川さんです。

私がまだ会社員時代で独立に向けて悩んでいる頃、偶然静岡市の研修会で石川さんと一緒になりました。そのセミナーで夢を発表する時間があり「いつか建築の仕事で独立したい」と言ったんです。そしたら、さっそく話しかけてくださり、「うちの物件やってみない?」と話をいただいたんです。

この時も私はまだ踏み出せなかったんですが、夫に相談をしたら「そんな良いお話をいただけるなら、絶対にやらせてもらおう!」ということになったので、2人で退職をして独立に踏み切ったんです。

私たちが一歩進めたのは、空き家買取専科さんからいただいた話があったからこそ、と言っても過言ではないと思いますね。

そうだったんですね。

物件づくりへのこだわり

最初に一軒家のリノベーションを手掛けてくださったのは、焼津の物件でしたよね。

そうですね、焼津の物件です。初めてだったのでよく覚えています。古民家の改装は、初めてだったので分かっていないことも多かったと思います。あれもこれも改装しようと思うと、あっという間に予算を越えてしまうので、設計する妻と一緒に試行錯誤して施工しました。

例えば、玄関の壁に穴を空けてライトを格納したのは、いいアクセントになったと思っています。当初は、壁のままにしておく想定でしたが、そのままだと面白くないですし玄関なので明るくしたいと思って、電球を入れてステンドグラス風の壁をはめました。そうした造作も、ついつい自分でやっちゃいますね。

設計では、広縁をダイニングにしたのも大きな特徴です。この物件を見た時に、どうしても「リビング・ダイニング・キッチン」を同じ空間にしたい!という思いがあって、非常に悩みました。キッチンをどこに置こうか?既存の和室2部屋の日当たりがいいから、そこをダイニング・リビングにしたら気持ちいだろうなーなど、物件の良いところを引き出して、設計をしたんですね。設計を進めていくうちに、せっかくなのでリビング・ダイニングを広い空間にしたく、広縁との間にある間仕切り壁も取ってキッチンとつながった空間にしました。そうすることで、日差しも入りますし、LDKも広くなりましたね。

この物件のbeforeを知っている人からすると、広縁がダイニングになっているので、驚くだろうと思いますが、初めて訪れた人からすれば違和感なく過ごせるかなと思います。

beforeを知っている私たちは、より物件の魅力を引き出せるように工夫を凝らしています。

 施工事例はこちら

 

広縁にダイニングができていて、びっくりしましたよ~!でも日が入って明るくて、すごく気持ちのいい空間ですよね!いつも難しい物件をありがとうございます。

やっぱり、空き家のリノベーションは難しいですか?その中でもゼロキャンバスさんのこだわりも教えてください。

リノベーション業者目線からすると、空き家のリノベーションは、解体してみないとわからないことも多いので、毎回ドキドキです(笑)実際に解体してみると、白アリの被害が酷かったり、地盤沈下で床が傾いていたり、と想定外のことだらけです。そうなると、大規模の工事になるので一度作戦を練り直すのが大変ですね。その分、完成した際には達成感もありますし、お客さんから「こんなに素敵に変わるんですね」とお言葉をいただくと、嬉しくて大変だったことは忘れちゃいます!

それから僕は、昔から絵を描くのが好きで、手掛ける物件を図面だけでなく、水彩画でも表現しているんです。パースではなく絵で描くことで、温かみがあってイメージがしやすいとお声をいただくことがあります。僕自身はメリットと捉えていなかったのですが、一度あるオーナーさんにお渡ししたら、とても喜んでいただけたので、ゼロキャンバスの特徴の一つになっています。

その物件の間取りや周りの雰囲気に合った施工というだけでなく、今後どういう人が住むのかなとイメージしながら設計をしています。物件を初めて見た時に、すぐに「今回はアジアンリゾートだ!」と方向性が見える場合もあれば、最後まで悩むことも多く色々です。私たちの場合は、施工を進めながら、「ここを変更しよう」とか「これはやめよう」とか現場に行って夫と相談することも多いです。設計担当は一応私なのですが、夫も現場だけでなく設計のことも考えてくれますし、技術があるので現場で勝手にアレンジをして進めてくれています。

先日も、空き家買取専科さんの物件で、“ここにドアがないのはおかしい”派の夫と、“ここにドアはいらない派“の私とでもめたことがあります(笑)洗濯機を置くスペースと居室が隣接していて、そこにドアを設計していなかったんです。私自身は洗濯を回しながら他の家事をするので、特段問題はないと思っていたのですが、よく考えると脱水のタイミングでは洗濯機から大きい音が出るので、あった方がいいと夫に指摘されて気付きました。夫婦だからこそ、言いたいことを言い合って、物件にとってより良い方向になるように進めています。

ごちそうマートのリノベーション

それでは、次に、ゼロキャンバスのお二人との出会いや、今回の取材場所に選んだ、ここ“ごちそうマート”についてもお話し聞かせていただけますか?

ごちそうマートを運営している鈴木俊夫さんも、いらっしゃるので、ぜひ一緒にお話しを聞かせていただきたいです。俊夫さん、よろしくお願いします。

ゼロキャンバスのお二人に出会ったのは、空き家買取専科さんの取材がきっかけでしたね。

また、ここは、静岡市の長谷通り沿いにあって、元々はおでんも置いてあるような昔ながらの駄菓子屋さんだったんです。お店をやられていた方が亡くなってからは、しばらく空き家になっていて、隣が義実家の私はいつも気になっていました。そこでご家族から私に売ってもらうことになり、私はこの店舗を使って静岡県内の素敵なお店が日替わりで出店する「ごちそうマート」を始めました。

 

私がSBSテレビの「元気!しずおか人」という番組で、県内の各所で取材をしているのもあって、多くの人と出会います。取材だと1回限りで終わってしまうことがほとんどなのですが、その後も繋がりを続けるために、取材先の人にごちそうマートにご自身の商品を持ってきて、売ってもらうことにしました。お店にとっても、この場所にとってもいい関係だなと思ったのが今のごちそうマートの始まりです。

始めてから3年ほどになり、今では、週に3回ほど静岡県内のお店が自分たちの商品を持って販売をしてくれています。ご近所の方にも好評で、人気のお店は早い時間に売り切れてしまうなど、賑わいが生まれていて、やってよかったなぁと思います。

多くのお店が出店してお客さんも入るようになると、やっぱり耐震を気にする必要が出てきたんです。そこで、空き家買取専科さんの取材を通じて出会ったゼロキャンバスさんに相談を持ち掛けることにしました。お二人は実際に見に来てくれて、この大変な物件も面白がって取り掛かってくれました。嫌がられそうな物件なので、興味を持って取り組んでくれるのはありがたいですね!

 

元気!しずおか人 空き家買取専科

我々の取材から、ご縁が繋がっていって私も嬉しいです!

ゼロキャンバスさんは、どんな物件でもワクワクしながら取り掛かってくれるので、私たちも非常に信頼していますよ。

ここのリノベーションは、まだまだこれから施工していくんですか?

お褒めの言葉ありがとうございます!

この場所は、これでほとんど完成です。

元々あるものにしっかりしているものも多いので、なるべくそのままに、そしてあえてむき出しの状態のままにしている箇所も多いです。土壁も剝がれている箇所が所々あるので、本当は塗り直したり上から何か張り替えたりしてもいいんですが、あえてそのままにして、必要な補強のみにしています。新たに入れた木材と、既存の木の感じと喧嘩しないような味わいのものを選んだのが特徴です。初めて見た方はもしかしたら、施工途中と思われるかもしれませんね(笑)

俊夫さん、出来栄えはいかがでしょう?

ここは、どの部分も説明できるのがいいよね。例えば「ここはシロアリに食われてたから柱を変えた」「梁を新しくした」「コンクリートが新しいのは、基礎がレンガっだから」のように、どうやって直したのか、どう苦労したのかが分かるようになっているのが、気に入っています。

長年かけて深まった建物の味を残しつつ、新しくしないといけない部分をどう加えていくのかを考えて施工してくれたので、満足ですね。

これからは安全な建物で開催できるだけでなく、棚ができたので常設の展示をしてみたり、奥のスペースも空いたので、より広く販売場所が確保できたりともっとごちそうマートが盛り上がりそうで楽しみです。

ごちそうマートの詳細はこちら

俊夫さんありがとうございました。これからのごちそうマートも楽しみですね!

ゼロキャンパス が考える空き家の可能性

それでは最後に、淳也さん・裕香さんから“空き家の可能性”についてお話いただけますでしょうか?

そうですね、空き家は「夢と可能性の塊」だと思っています。今後人口が減っていく世の中になると、一人が複数の不動産を持つ時代になると考えられます。そうなると、保有している物件を如何にうまく利用するかが重要になってきます。何もしないでおくと、どんどん痛んでいき、そんな空き家が増えると地域の資産価値も下がるという悪循環が生まれてしまうので、何もしないのは避けたいですね。

私たちはリノベーション業者なので、空き家をリノベーションすると、こんなに変わるんだよということを伝えていきたいと思います。一般の人はリノベで、どう変わるのかを知らない人が多いので、私たちが伝え続けることで、“空き家のリノベーション”の認知が広がり、皆さんの選択肢の一つになれば嬉しいと思っています。

最近完成したばかりのリノベーション 物件はこちらです。ビフォー&アフターでガラリと印象が変わりますね。

 

ビフォー

アフター

例えば家を建てよう!と思った際に、新築を考える方がまだまだ多いと思います。新築となると、これからさらに費用が上がっていく可能性が高いです。中古住宅であれば、元々物件にあるもので使えるものがあればなるべく使い、良いものがつくれれば環境にもいいですし、材料費という面ではコストも抑えられます。それに昔から残っている部材は、立派なものも多いので修繕して使うことができるのも中古物件の特徴です。ただリノベーション物件を見たことがない方からすると、どうなるのか想像つかないことが多いんですよね。古いままで、あんまり変わらないのでは?と思う人もいるかもしれません。でも実はリノベーションをすることによって、中は新築のように生まれ変わることができたり、住宅メーカーさんでは難しい個性の詰まった家づくりができたりと、新築よりも可能性が広がることもあるんです。

妻も言っていましたが、僕たちは施工を通じて、そうしたリノベーションの可能性を伝え続けることが使命だと考えています。

淳也さん、裕香さん、本日はありがとうございました。

ご自宅や、ご実家などのリノベーション のお問い合わせはこちら

ゼロキャンバスの施工事例も多数掲載しています。

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