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2022.11.21

【空き家な人々】空き家が夢を応援する場所に! 〜ADDress用宗A邸家守_八木さん〜

ADDress用宗A邸家守 八木さん

空き家ゼロにの日のイベントや、インターン生が行ってきた音羽町の空き家物件のDIYへのアドバイスなど、様々な形で空き家買取専科にご協力いただいている、ADDress用宗A邸の家守である八木さんにお話しを伺いました。

八木さん、いつもありがとうございます。八木さんのお話を改めて伺うお時間をいただき、とても楽しみです。本日はよろしくお願いいたします。

はい、よろしくお願いします。空き家買取専科さんとは、この半年くらいでグッと距離が縮まった感じがしていますね。今日は色々お話できればと思います。

そうですね、最初の出会いは空き家ゼロにの日のイベントがきっかけでしたよね。今年の空き家ゼロにの日のイベントは、ADDressの方々と一緒にやりたい!と私の中で強く思っていたんです。共通の知り合いであるLIFULLさんにお願いをして、ADDressの皆さんとイベントの開催も一緒にできることが決まり、以前から八木さんや用宗A邸のことを、お噂で伺っていてずっと気になっていたので、一緒に用宗A邸でイベントを開催し全国に発信できることが決まり本当に嬉しかったです。

私の方こそ、空き家買取専科さんの存在は気になっていましたよ。用宗A邸から近いのもあり、前を通ることも多いですし、イベントもよく開催されているのでADDress会員のコーヒー屋さんともコラボできないかなーなんて思っていたんですよ。そのなとき、空き家ゼロにの日のイベントをここでやりたいという話を聞いて、驚きました。そもそも空き家に関する記念日を作ってイベントをやるというのも面白いと思いましたね。三輪さんの行動力に尊敬です!

八木さん自己紹介

お褒めの言葉をいただきありがとうございます。きっかけを作ってくださったLIFULLさんやADDressのみなさんのおかげで、ご縁ができありがたいです。これからもよろしくお願いいたします。では改めてですが、八木さんの自己紹介をお願いできますか?

はい、月額4.4万円で全国どこでも住み放題のADDress(https://address.love/)の用宗A邸の管理人(家守)をしている八木です。保険会社を2016年に定年退職してから、新しいことを始めたくて空き家の活用やDIYの世界に入った現在66歳です。

空き家活用やDIYに興味を持ったきっかけ

ガラッと業種を変えられたんですね。どうして空き家の活用やDIYに興味を持たれたんですか?

定年退職後これから何をしようか悩んでいた頃、たまたま息子が「古民家をリフォームしてシェアハウスを始めるから、DIYするのを手伝って。」と言われて、手伝ったのが事の始まりでした。初めてDIYをやってみると、古くて汚くてこれは壊した方がいいのではないか?と思ってしまう古民家でも、リフォームして綺麗にしてあげることで明るく住みやすそうな家に変わっていくことを感じ、DIYの充実感や面白さに気が付いたんです。それに不動産業であれば長く続けられそうですし、自分もやってみたいと思いました。

最初は、静岡でシェアハウスとして貸し出すために、自分でリフォームできるような物件を探していました。色々な物件を見た結果、2軒同時に購入をしました。1軒目は収益を目的に、既に入居者も入っている戸建てを購入しました。もう1軒はリフォームしてシェアハウスにして賃貸に出す予定だったこの用宗の物件です。この物件の購入を検討していた2018年当時は、用宗は今ほど栄えていなくて、温泉もおしゃれなお店も殆どないと感じたエリアで少し心配でしたが、思い切って購入しました。

当初は、シェアハウスを検討されていたんですね。

そう。シェアハウスのオーナーになれば、話をしたり、困った時には相談が来たりと、人との関わりができるかな~と思ってシェアハウスを考えていました。退職をすると、世間との関わりが減ってしまうので人との関わりを持てるような自分の環境を作りたいと思っていましたね

ADDress家守として

なるほど、そうだったんですね。そこからADDressの拠点になったのは、どういう流れだったんですか?

ちょうどこの物件のリフォームが落ち着いて来て、いよいよ入居者を探そうと思っていた頃に、偶然テレビでADDressの南伊豆の拠点が紹介されていたんです。それが2020年の6月頃です。当時はADDressというサービスを知らなかったのですが、仕事をしながら全国の拠点を回る生活をしている方々が次々にやってくるというのは面白そうだなと思いました。一方、古い家を転々と暮らす人たちってどんな人なんだろうと疑問と不安も正直ありました。その後、ADDressに連絡を取ってやっぱり面白そうと感じ、思い切って進めていくことにしました。当時は新型コロナウイルスの影響が大きく、オープンまで数か月かかってしまいましたが、ADDressからの間取りの修正の指示等に対応をして、2020年の12月にオープンすることができたという流れですね。

オープンまで、様々なDIYをされてきたと思いますが、この用宗A邸のリノベーションポイントを聞かせてもらえますか?

まずは、明るい空間にしたくて白を多く使いました!現在ADDress会員の皆さんが集まるリビングの場所も、元々は2部屋で仕切りがされていて、非常に暗かったんです。欄間のところは貼ってあった障子を取って、光が入ってくるような素材を入れて、なるべく明るく明るくと心がけました。

あとは、ADDress物件には机が必須なので机を置く必要が出てきたんです。机を買ってきてポンと置くだけではつまらないなと思って、ちょうどいいサイズの板を買ってきてはめたんです。これがまたしっくりきて、使いやすいと好評で満足しています。2階の部屋でも同じように設置しています。コストも抑えられますし、DIYも好きなので楽しくできたのがよかったなと思います。

それから、2階の部屋は7畳半あり結構広いんです。ベッドと机だけだと少し寂しいので、アレカヤシという観葉植物を置いています。海が近い用宗の雰囲気に合った植物だなと、入れてみてから思いました。机を作ったり、植物を置いてみたりと、とりあえずやってみると案外しっくりくることが多くて、よかったなと思います(笑)

何より、楽しんでDIYをされている八木さんが素敵です!こだわりポイントがたくさん込められてお家もきっと喜んでいますよね。

ちょっと気になったんですが、色紙(しきし)がたくさん飾ってあるのですが、用宗A邸に来た方々が書いていかれたんですか?

そうなんです。用宗邸の一室を固定住人として契約している西川さんから始まり、ここに寄って行った方が叶えたい夢や目標を書くようになったんです。西川さんは元々エベレストに登る予定があったという登山家なのですが、コロナの影響で中止となっていて、予定を立てられていなかったんです。ところがある日、ここで出会った方と話をしていたら、夢を諦める必要なんてないじゃん!と思ったようで、一念発起してエベレストに登ることを表明したんです。表明するならばと、たまたま置いてあった色紙に夢を描いて飾ったんです。それが始まりです。

その後も、ここに来る人が自分の夢を描いたり、ここで悩みを共有して夢となって描いてみたりと、どんどん増えていきましたね。例えばここに来た方で、「自分のエッセイを書きたい。」という方がいて、じゃあその夢を描いておこうよということになって、書いて飾っておきました。そしたら、その子は実際に何か月後かにはエッセイの仕事を手にしていました。元々、夢を叶える素質のある子だったと思うのですが、ここに来てそっと背中を押してあげてよかったなぁと思いましたね。
きっかけになった西川さんも、実際にエベレストに登っていますしね。
いろんな人の夢への一歩となれたらうれしいですね。

本当にたくさんの夢が書いてあって、見ていて面白いですね。
用宗邸に来ると夢が叶う!ですね!

そうですね、皆さん元々持っているものが大きいからですね。夢への一歩を応援と、偉そうなことも言っていますが、普段生活していたら出会わないであろう方が、次々とやってきて、いろんなお話が聞けるのがとにかく面白いです。エベレストに登った話を聞ける機会って殆どないじゃないですか。そんな面白い話をゆっくり聞けるというのもADDressの家守の醍醐味ですね。

八木さんが話しやすいお人柄なのもあるかもしれませんね。たくさんのお話をありがとうございます。

これからの目標について

最後に八木さんのこれからの目標や、空き家問題の今後についてお話いただけますでしょうか? 

この用宗邸では、これまで話してきたように、お互いの悩みが晴れたり、希望が持てたり、将来の夢が持てたり、応援し合えるような話題が出てくる出会いが生まれれば、嬉しいと思います。それから今「用宗を楽しくする会」という団体に入っていることもあり、地域を盛り上げていきたいという思いもあります。ここに来るADDress会員さんとの会話の中で、他の地域の取り組みを用宗や静岡で活かせないかと、ヒントをもらったり、イベントを検討したりしています。いずれは、地域通貨を作りたいという大きい夢があって、その前段階で電動キックボードやドローンショーの構想を進めています。

空き家問題に関して言えば、静岡市音羽町の空き家をDIYでリフォームをしていたインターン生の子たちを見ていたら、私がこの物件を購入した際の後先考えずにただリフォームを楽しんでいたことを思い出しました。空き家のいいところは、元々住んでいた人がいるので、家の構造や当時のことを感じながらリフォームしていくと、歴史を感じつつ、今後住む人のことを想像してワクワクできるところだと思います。それぞれの物件にあったリフォームを楽しんでいったらいいのではないかと思います。

八木さん自身の夢もたくさんですね!まだまだ青春ですね。
八木さんのようにアドバイスをくださる方がいるおかげで、インターン生も楽しくDIYができたんだと思います。ありがとうございます。

改めまして、八木さん本日はたくさんのお話を本当にありがとうございました。

夢を応援したり、人と人とを繋げたり、勝手につながっていくのを見守ったり。と日々充実した生活を送られている八木さん。空き家を所有したことで、DIYをして貸し出すだけでなく自分の日常の楽しみを作っていったというお話がとても聞いていてわくわくしました。

八木さん、ありがとうございました。

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