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2024.03.11

大切な思い出を胸に~売主が実家を空き家買取専科に任せた背景~

こんにちは!空き家買取専科の三輪です。

今日は、ご両親が亡くなり空き家となったご実家を、売主が迷いながらも手放す決断をし、空き家買取専科に依頼した理由について、売主の伊藤様にインタビューしました。1年前まで、お母様が生活されていたご実家。手放すことに罪悪感や寂しさを抱えながらも、「空き家買取専科さんに任せてよかった」と話してくださった伊藤さん。リノベーションが進んだご実家を見ながら、「実家を手放すこと」についてお話いただきました。

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リノベーションの進んだご実家を見て

伊藤さん、本日は貴重なお話をありがとうございます。このリノベーションが進んだ物件をご覧になりながら、どんな感想をお持ちですか?

正直驚いています。古い部分を残しつつ、細部に手が加えられていて、とてもきれいになっていますね。特に1階は素晴らしい変化を遂げています。

元からきれいにお手入れされていたんですね。

そうですね。私が結婚して家を出てから両親が建て直した家なので、子どもが住んでいないのもあって、あまり傷みもありませんでした。

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親戚みんなが集まる思い出の場所

以前、ご兄弟の家族や親戚の皆さんが集まることが多かったとお聞きしましたが、どんな場所だったのでしょうか?

毎年、お盆やお正月には親戚が集まって、みんなで食事を楽しんでいました。20人ほどが集まることもありました。

母が一週間前から料理を考えて、前日から準備を始め、みんなで楽しい時間を過ごしていました。子どもたちはバルコニーでプール遊びをしたり、玄関で花火を楽しんだり、たくさんの思い出があります。

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人が自然と集まる場所ってありますよね。きっとそういう場所だったんですね。

はい、母はいつも「ここはみんなが集まる場所」と言っていましたし、みんなも同じように思っていました。

でも、住む人がいなくなると、それがなくなってしまいました。家としては残っていますが、故郷のような感覚は薄れました。寂しいですが。。。

手放す決断の背景

そんな大切な思い出が詰まったご実家を手放す決断をされた理由や思いについて教えていただけますか?

一番の理由は、維持する時間や手間が取れなくなったことです。

私たち自身の生活や、孫の世話、主人のご両親の介護など、忙しい日々を送っている中で、ここに通って掃除をするのは難しくなっていました。そして、ここでの生活を続ける選択肢もありませんでした。

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手放す決断をされたきっかけはありましたか?踏み切れない売主さんも多いですが、伊藤さんの場合はどうでしたか?

「手放そう」と決めたのは、2022年に大きい台風が来た時です。その時、自宅にも被害が出たり、孫が生まれたりと、色々なことが重なりました。

その時に、この家の手入れまでする余裕がないと気付きました。何があるかわからないし、家族の生活が最優先だったので、手放すことを決断しました。

自分の中にある罪悪感

「申し訳ない」とおっしゃいますが、罪悪感のような気持ちはやっぱりありましたか?

はい、恐らく死ぬまで持ち続けるでしょう。

手放すことを決めた後も、解体する案や建て替える案などいくつかの提案がありましたが、どれも納得いかず、特に更地にしてしまうのは嫌でした。

その中で、建物を残したままリノベーションするという選択肢が出てきて、それを選びました。

実際、”買取再生再販”という選択肢を選ばれて、こうしてリノベーションをしてみていかがですか?

やってみてとても良かったです。
家がまだ残っていることが安心感につながり、罪悪感も少し和らいだ気がします。家の一部が残っていることが、気持ちの支えになっています。他の方が大切に使ってくださるなら、それが一番嬉しいです。

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ご家族との話し合い

こちらを手放すことを決めた際、ご家族からはどのような反応がありましたか?

弟がいますが、彼は地元にはおらず、戻るつもりもないということで、私に苦労をかけたくないのか、手放すのが良いと賛成してくれました。
弟にそう言われたのもあり、私たちの生活を優先させるべきだと改めて感じました。そして、両親も私たちが自分たちの道を歩むことを望んでいるだろうと思いましたので、家族と話し合い、決断しました。

次にここに住んでくださる方が、和やかで幸せな家庭を築いてくれるといいですね。

空き家買取専科の対応やリノベーションについて

空き家買取専科の対応はいかがでしたか?

最初は業者を決めたら、それで終わりなのかと思っていましたが、実際はそうではなく、取材があったり、進捗状況を時々連絡してくれたり、リノベーションの途中でも何度か家の中に入れてくれたのが意外でした。
私も「これ素敵ね」なんて言ったり「いや、ここは残した方がいいわよ」とか勝手に言ってしまって、もう私のものではないのに楽しく過ごさせてもらって完成が楽しみになっていました。

手放す決断は寂しいものでしたが、家が変化する姿を見ているうちに、前向きに考えることができるようになりました。完成を楽しみにしていましたし、楽しい時間を過ごすことができましたので、素晴らしい経験だったと思います。

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ありがとうございます。伊藤さんがおっしゃったように、売主さんの持つ罪悪感や感情はなかなか消えないものですよね。私たちは、そのお気持ちを少しでも軽減できればと思います。

はい、そうですね。寄り添ってくれたことは本当に嬉しかったです。母が去年までここで生活していたことを考えると、少し早いかなという思いもありましたし、「ごめんなさい」という気持ちも最後までありましたが、家を手放す結果になるのであれば、まだ綺麗なうちにお任せできたことは良かったと思います。

ありがとうございます。最後の工事の仕上げをして、新しい住人をお迎えする準備を進めていきますね。伊藤さんのご家族が大切にされたおうちを引き継いでくださる方に引き渡せるといいですね。
本日はありがとうございました!

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