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2024.05.23

【レポート】空き家の会in京都~後編~

「空き家の会」のオフ会レポート後編です。今回は、最後の訪問地である京都市内の二条城近くに位置する「共創自治区CONCON(こんこん)」についてお話しします。

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「共創自治区CONCON(こんこん)」

京都の路地裏に突如として現れる「共創自治区CONCON(こんこん)」は、長屋とコンテナが融合した独特な空間です。

初めて訪れたとき、鉄骨と木造が組み合わさったスケルトンの新しい建物のように見え、一瞬戸惑いました。しかし、建物を少し斜めから見ると、古い長屋に味のあるコンテナが組み合わさった不思議な構造が見えてきました。

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■共創自治区CONCONの概要

「共創自治区CONCON」は、京都の歴史と革新的な文化が交わる式阿弥町(しきあみちょう)に2019年10月に誕生しました。19基の中古コンテナと三軒長屋から構成されるこの場所は、単なる建物ではなく、創造的な交流と成長のプラットフォームを目指しています。入口にはカフェやワインバーがあり、地元の人々や旅行者を温かく迎え入れています。

■プロジェクトの始まり

元々この場所は、取り残された三軒長屋と駐車場があったところです。管理者からの相談を受け、川端さんがプロジェクトをスタートさせました。取り壊してマンションやホテル、コインパーキングにする案もありましたが、面白いプロジェクトにしたいという強い思いがあったそうです。

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川端さんは以前からコンテナに関心があり、建築材料として活用したいと考えていたそう。しかし、一人では知識が足りないので、一緒に働きたいと思う人々を説得し、毎月コンセプトや設計について議論を重ね、関係性を築いていきました。そして2019年10月、ついに「共創自治区CONCON」がオープンしました。

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■内部の様子

建物の中は、三軒長屋の上に鉄骨の骨組み、そして世界中を旅してきたコンテナが組み合わさった構造です。再利用された資材を使うことで、持続可能な発展と地域社会への貢献を目指しています。

コンテナのサイズは世界基準で決まっていますが、各コンテナはそれぞれ異なる国で生まれ、海を渡り歩いてきたという歴史を持っています。その傷や塗装、ステッカーが個性を持ち、独特の表情を見せています。今後、入居者さんたちによって創造される空間として成長していくのが楽しみです。

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■面白さと苦労

19基の中古コンテナと三軒長屋の組み合わせは、見る景色もユニークです。

例えば、長屋の瓦屋根の上にさらに屋根がある風景は、非常に興味深いものでした。また、敷地内のお地蔵さんの社にもコンテナが使われ、地域のコミュニティの場としても機能しています。内部は古き良き味を残したリノベーションが施され、古い柱と新しい柱が調和した居心地の良い空間です。

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■京都の景観条例とのせめぎ合い

このプロジェクトで苦労した点の一つに、京都の厳しい景観条例があります。京都のマクドナルドが茶色い建物であるのも、この条例によるものです。CONCONのプロジェクトでも、京都の景観を壊さないように、かつ新しい空気を作るための工夫が求められました。

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■共創自治区CONCON(コンコン)は『スイミー』?

「共創自治区CONCON」は、自律と共同創造に基づく運営を行っています。

ここに集うクリエイターやアーティスト、起業家たちはスキルや知識を共有し、新たな価値を生み出すために協働します。CONCONのデザインコンセプトは、完璧を求めるのではなく、既存の資源を活用し、それに新しい命を吹き込むことにあります。

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このコミュニティの魅力は、レオ・レオニの絵本『スイミー』に例えられるでしょう。『スイミー』は、小さな魚たちが一緒に力を合わせることで大きな力を発揮する物語です。CONCONも同様に、個々が独立して活動している日常から、共通の目標やビジョンのもとに集まることで大きな成果を上げる場所となっています。ここから新しい経済圏の創出や興味深いプロジェクトが立ち上がることが期待されます。

このような共創の精神は、CONCONが単なる「コワーキングスペース」を超え、文化やコミュニティの活性化に寄与するための基盤を築いていることを示しています。

共創を基盤にしたこの自治区は、コワーキングやシェアオフィスとは異なり、定められた空間と利用規定に収まるのではなく、入居者たちがルールや文化を創り上げるリパブリックのような存在です。ここでは、ビジネスだけでなく、文化活動や社会貢献も積極的に行われ、多様な人々が互いに影響を与え合い、刺激を受けるダイナミックな環境が保たれています。

CONCONを訪れることで、訪れた人はこのユニークな文化とエネルギーの一部となり、新たなインスピレーションを得ることができるでしょう。この場所は、新たな可能性の扉を開く鍵となります。共に学び、共に創造する喜びを、この特別な場所でぜひ体験してみてください。

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最後に

CONCON見学後、長屋の中に今回のメンバーが集まり、川端さんのこれまでの取り組み紹介やメンバーの発表タイムがありました。

私は「空き家ゼロにの日」についてお話しさせていただき、全国に空き家仲間が増えていくのが楽しみです。

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また、空家空室対策推進協議会の川久保さんのお話も伺いました。次回のオフ会は東京での民泊見学ツアーです。どんな物件に出会い、どんな話が聞けるのか、今から楽しみです。

改めて、今回のオフ会を企画してくれた光山さん、素敵な事例をたくさんご紹介してくださった川端さん、本当に充実した一日をありがとうございました。

 

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■空き家の会について

https://akiya-nokai.com/

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