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2024.06.19
空き家の会オフ会 民泊見学in東京 前編
こんにちは。子育て広報の三輪です。
今回は、2024年5月に参加した空き家の会リアルオフ会@東京の様子をレポートします。このイベントは、空き家を民泊物件として活用するための知識を深める貴重な機会となり、参加者同士の交流も深まりました。
そして、前泊に使用した、人生初の戸建て民泊での一人宿泊にちょっとドキドキした様子もお届けしていきます。
浅草橋の戸建て民泊に宿泊してみました
オフ会の前日に都内で仕事があったので、宿泊先を探していたところ、ちょうど「空き家の会」で見学予定の民泊に泊まれるというアナウンスがありました。オフ会後に泊まる方は数名いましたが、前日から泊まるのは私一人。少しドキドキしながら、JR浅草橋の駅に降り立ち、民泊を目指しました。
民泊とは?
民泊は、個人の住宅やマンションの一部を旅行者に短期間貸し出す宿泊サービスです。ホテルや旅館と異なり、一般の住宅を利用するため、現地の生活を身近に体験できるのが魅力です。
日本では2018年に施行された住宅宿泊事業法により、民泊の運営が合法化され、安全・衛生基準や年間最大180日という提供日数の制限が定められています。この制度により、観光客の増加に対応しつつ、地域の活性化や空き家問題の解決にも寄与しています。
浅草橋の町の特徴
浅草橋は東京都台東区に位置する歴史あるエリアで、浅草寺や隅田川などの観光名所にも近い場所にあります。この地域は、古くから職人や問屋が集まる商業エリアとして発展してきました。以下に浅草橋の特徴をいくつか挙げてみます。
1.問屋街の賑わい
浅草橋は特にアクセサリーやビーズ、雑貨の問屋が集まることで知られています。多くの店舗が並んでおり、一般の消費者でも卸価格で商品を購入できるため、買い物好きにはたまらないエリアです。また、専門的な工芸材料や道具も揃っており、手作り愛好者やクリエイターにも人気があります。
2.歴史と文化の融合
浅草橋周辺には、江戸時代から続く歴史が息づいています。古い建物や伝統的な工芸品の工房が点在し、町全体が歴史と現代が融合した雰囲気を醸し出しています。伝統工芸の実演や体験イベントも頻繁に開催されており、観光客にとっても魅力的なスポットです。
3.インバウンド観光客の増加
浅草橋は近年、インバウンド観光客の間でも人気が高まっています。浅草寺やスカイツリーといった有名観光スポットへのアクセスが便利であることに加え、和風の宿泊施設や日本文化を体験できるアクティビティが充実していることがその理由です。町全体が観光客を迎えるためのインフラも整備されており、国際色豊かな雰囲気が感じられます。
4.美味しい飲食店の集積
浅草橋には、昔ながらの飲食店から最新のカフェまで、多様なグルメスポットが集まっています。特に、地元の食材を使った和食の店や外国人観光客向けのレストランが多く、食文化の多様性を楽しむことができます。
5.アクセスの良さ
浅草橋は交通の便が非常に良いエリアです。JR総武線と都営浅草線が通っており、東京駅や新宿駅などの主要ターミナル駅からのアクセスも良好です。また、隅田川に架かる橋が多く、河川敷の散策も楽しめます。羽田空港や成田空港からのアクセスも良いため、インバウンド観光客が多く宿泊しています。
浅草橋は、買い物や歴史体験、美味しい食事、そしてアクセスの良さなど、さまざまな魅力が詰まったエリアです。観光客のみならず、地元の人々にとっても楽しめる場所となっています。
民泊に到着
民泊の様子
浅草橋の町並みを眺めながら歩いて、住宅街に入っていくと、一軒の民泊らしき家が見えてきました。建物の周りを掃除している男性がいて、声をかけると、その方が民泊のホストでした。わざわざ待っていてくれて、出迎えてくれたのです!
事前に到着時間を伝えてありましたが、鍵の開け方などは無人対応の案内を受けていたので、誰もいないと思っていました。そのため、ホストの方が待っていてくれたことに感動しました。これまで都内で何度か民泊を利用したことがありますが、マンションでの無人チェックインばかりだったので、対面での出迎えは新鮮でした。
建物の外観は事前に送られてきた写真とは少し違っていましたが、一歩中に入ると、ホストの方の温かい心遣いが感じられる空間でした。
この建物は、ホストのご両親が日本の着物生地を海外に売る商売をしていた家だそうです。お店を閉めた後、何かに活用できないかと考え、民泊を始めたとのことでした。玄関を入ってすぐの広い土間にはソファが置かれ、大きな荷物も広げられるスペースがありました。また、周辺の案内地図も用意されていて、初めて来る人にはとても助かります。キッチンには、ミネラルウォーターやスナック菓子、カップラーメンがサービスとして揃えられていました。
ホストの方は、これまで仕事で海外に行く機会が多く、夜遅くにホテルに着いて知らない街で水や食べ物を買うのに苦労した経験があるそうです。そのため、採算度外視でこのようなサービスを提供しているとのことでした。また、通常の民泊では提供されないタオルや歯ブラシなどのアメニティも揃っていて、心遣いがとても嬉しく感じられました。
部屋
宿泊する部屋は、元々の和室をうまく活かしながら綺麗に改装されていました。ご両親が商売されていた和の生地を取り入れた内装がとても素敵で、温かみが感じられます。特に、海外からのゲストは、この和の雰囲気に感動すること間違いなしです。
一人で過ごす夜
夜が更けると、一人で過ごす広い家の静けさに少し心細さを感じましたが、その静けさが逆にリラックスできる環境を作り出していました。外の喧騒から離れ、静かな時間を過ごすことができたのは、日常の忙しさを忘れる良い機会となりました。
ホストの方が用意してくれた快適なベッドと温かい照明のおかげで、ゆっくりと休むことができました。また、和の落ち着いた雰囲気が、心地よい眠りを誘いました。朝起きると、すっきりとした気分で新しい一日を迎えることができました。
さて、次は空き家の会の皆さんと民泊見学についてお話しします。狛江のリノベーション中の物件を見学し、その後、再び浅草橋の物件に戻ってきます。どうぞお楽しみに!