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2021.03.22
会社員をやりながらNPO法人の運営!キーワードは「パラレルワーク」
こんにちは。空き家買取専科の鈴木です。
静岡県を中心に地域発展や面白い取り組みをしている「ひと」を紹介していくその名も「しずおか愛」。
ただ仕事をする、ただ休日を過ごすだけでなく、ちょっとしたこだわりが日々の時間を豊かにします。
最近、私は断捨離にハマっていてとにかく家の必要なモノと不要なモノを整理して捨てています。
家の「モノ」が溜まりすぎていると気づかないうちにストレスが溜まります。家がすっきりしてとても気持ちが良いのでお勧めですよ。
空き家買取専科ではパラレルキャリアを推奨しています。
私たちと同じように、パラレルキャリア、パラレルワークに取り組む方を今回はご紹介します。
富士宮で会社員をしながらNPO法人の運営をしている小林章一さんです。
【小林章一(こばやし・しょういち)】現在37歳、1児のパパ。富士宮の工場で会社員をやりながら昨年NPO法人 社会人サークルno bordersを設立。副理事・事務局長を担当。任意団体の期間を含めると運営は10年に渡る。
会社員、1児のパパ、NPO事務局長など多くの顔を持ち、しょうちゃんの愛称で親しまれている小林章一さん。最近は女優の水野美紀さんが朗読したことでニュースになった「全盲ハッピーマン おーちゃん」とトークライブコラボをするなど繋がりの凄さを感じます。仕事に家庭にコミュニティ運営など、普通の会社員であれば時間が足りないと思いますが、その行動力はどこにあるのでしょうか。
NPO法人に至る「きっかけ」やその「行動力」を探ってきました。
〈聞き手=鈴木一央(空き家買取専科編集者)〉
好きでやっていたことがいつの間にかNPO法人へ
NPO法人に至るきっかけは何だったの?
僕自身が寂しがりだったんだよね。繋がりが欲しいと思ったのとお酒が好きだから、飲み会から始まったのが10年前。当時はモテたいって気持ちがあったから女の子にメールを送って返ってこなくて落ち込むこともあったんだよね。
そういうの全然気にしない性格だと思ってた。
元々思いつきで行動する性格だけど、恋愛もそうだけど遊びに行くとかも含めて周りに振り回されてて、自分の軸がなかったんだよね。
それは何歳ごろ?
27歳くらいまでは自分に軸がなかったかな。お酒が好きで飲み会を始めたけどそれが楽しくなって定期的に開催したんだよね。その飲み会を始めて2年くらいはまだ振り回されていた自分がいたけど2年経ったあとくらいから振り回されることは少なくなった。今でも個人的にLINEで連絡して返信がないと気にする自分がいるけどね(笑)。
それは永遠の課題だよね。絶対気にするよ。
でもそれを気にしててもしょうがないなって思い始めた。それまではすごい気にしてて、気にすることに時間を使ってた。メールの返信が来ると女子みたいに喜んでたからね。女性のストライクゾーンが広いからそう言う意味では「ノーボーダーズ」かなって思う(笑)。
そことno bordersを掛けてきた(笑)。
でも任意団体の頃「しょうちゃん会」と言う名前で自分が誘いたい人だけ誘って誰でも参加できない企画もあって、全然「no borders」じゃなかったなって振り返ると思う。新型コロナウイルスで各種交流企画ができなくなる前に、おかげさまで10周年記念交流会も無事開催できた。地元で活躍しているアーティストを呼んで、地元の飲食店もたくさん回ってチラシ配りもしたりした。呼びたいなって思う人数を呼べなくて、悔しいなって思ったけど、10年お世話になった飲食店での記念交流会の開催、アーティストの皆様、参加者の皆様とほっこり楽しい時間になった!正直最初は「NPO」にしようと思ってなかったけど、実際にイベントを主催して地域の人や知り合いがどんどん繋がって楽しんでもらうことで自分自身が楽しかったから「拡大」はしたいなと思ってた。それが形となってNPOとして今は法人化したって感覚だね。
しょうちゃんはイベントなどを企画して楽しむ天才って感じ。それが自然とできてるイメージなんだよね。
それ自体は好きだね。NPO法人にしたのは、今度はみんなが主役になってその楽しさを味わって欲しいって言うのは正直あるんだよね。どちらかというと裏方に回ってどんどんみんなが活躍する場を作れたら良いなって思ってる。
最終的にはラヴ&ピース
最終的には愛を伝えたいと思ってる。
愛ねぇ、深いね。
僕自身知らないことが多くて、何かを選択する上で知ることってとても大事ってことを学んだ。藤原ひろのぶさんの「買い物は投票なんだ」もそうだけど、知って選択することと、知らずに選択することはやっぱり全然違う。知ってよかったことの経験が多いからそう言う意味で「発信」はとても大事だと思ってる。それこそ何かを突き詰めるプロフェッショナルってのが苦手で、浅く広くが得意なんだよね。だからたまたましょうちゃんを知って、いろんな色があるみんなと繋がることで「よかったな」って思ってもらえたら嬉しいんだよね。
きっかけを作ることと、巻き込む力は凄く強いからそこがしょうちゃんの魅力だよね。
最終的には自分が人気者になりたくて、そうなったらno bordersが広がることに繋がるって思ってる。今回、藤原ひろのぶさんの講演会に参加して世界で起きていることや日本と発展途上国の関係性を知って日本でも自分たちでもできることがたくさんあるって知る機会があってよかった。この活動が広まった先には世界の支援もやりたいと思ってる。
半端ない行動の原動力とは
しょうちゃんは会社員をやりながら、パパの役割もやって、NPO運営をしているから時間を作るのが大変かなって印象だけどその原動力ってどこから来るの?
僕は寝たらなかなか起きないから、寝ちゃった時ってものすごく後悔するんだよね。だからその前にやっちゃおうって気持ちが強い。でも寝る時は寝るし睡眠もしっかりと取ってるよ。それと人と話すことが楽しくて話しすぎることも多いんだよね(笑)。
話すの好きだよね(笑)。
それがリフレッシュになってる。こうやってひさくん(インタビュアのこと)と話すことで元気もらえてるよ。
積極的に行動してると何か言われたり、ぶつかることもあるんじゃない?
そうだね。最近まではイベントのお誘いとか一人一人にメッセージを送ってたから、それこそ連絡が返ってこないことに落ち込んだりしてたけど、今は規模も大きくなってイベント連絡用のグループを作って連絡するようにしたからかなり時間に余裕が出てきたかな。NPO法人だとやることが多いから効率よくやるようにしてる。その中で何か言われたり、ぶつかることがあるというより、自分から色々と気になったことや思ったことはその人に伝えるようにしてる。嫌じゃないかなとか迷惑じゃないかなって思った時に自分からそれを聞くようにしてるね。
それなかなかできないことだね。推測はするけど直接本人に言えなかったりするからね。
「こう変えた方が良いよー」って意見をもらって実際にそれを聞いて実践してみると良かったりすることも多くて、そういった声は前よりも素直に聞いて取り入れたりすることも増えたかな。前は自分が思った通りにやりたい欲が強くてぶつかることが多かったけど、意見として取り入れることで上手く行くことが多い。そう言う意味では思ったことを直接言うことで、意見を言ってくれるからより良いイベントになることが多いね。
素直に取り入れることが大事ってことなんだね。
ブエノスアイレス出身!?
フェイスブックで知ったんだけど、ブエノスアイレス出身?
そうそう。母がドミニカで父が日本なんだよね。小さい頃はあっちの国の言葉が話せたけど、今はもう話せない。家族で話せるのは母だけだね。父はもう他界してる。
何歳までブエノスアイレスにいたの?
4歳くらいまでかな。そこから日本に来て、最初は埼玉県の春日部市に住んで、9歳くらいに富士宮市に引っ越して、そのままずっと富士宮市にいるよ。小中学校も国内で転校を2回くらいして、引越しも結婚するまでに6回してる。
ブエノスアイレス出身や転校を繰り返している背景から、no bordersというNPOの名前に繋がったんだね。
これからの活動と伝えたいこと
3月は富士宮でシトラスリボンのイベントをやったり、4月から組織の名前変更をしたりと徐々に準備が進んでいる印象だけど、今後の活動はどういったことをやっていくの?
「あの人の人生に触れてみよう」というテーマで地元にゲストを呼んで富士宮市民を対象とした参加者やゲストの応援企画を開催しようとしてる。これは夏頃から富士宮市と共催で開催できたら良いな。また、オンラインや誰でも参加可能な国内外の活躍しているゲストを呼んでお話し会も開催して行こうと思う。ごみ拾いやアウトドア企画、商店街とのコラボ企画も増やしていきたいなと思ってる。間近で楽しみなのは、7月に西伊豆で大人数で行ける日帰りバスツアー・海遊び・クルージング企画を検討しているよ。状況次第だけど感染症対策はしっかりやって、みんなが楽しめるイベントにできたら嬉しい。
最後に周りの皆に伝えたいことはある?
新しく何かを始めようと思ってる人はとにかく行動して欲しい。行動しないと何も生まれないから。行動した後に振り返ってみると何かしら気づくことがあって、それが自分の成長に繋がるってことを10年通して感じてる。今日も3.11だけど、当たり前が当たり前じゃないから前向きにどんどん行動していって欲しい。no bordersで愛と平和を伝えていきたい。
NPO法人 社会人サークル no bordersの活動
ノーボーダーズの原点。2010年1月地元での新年会
10周年記念交流会。
しょうちゃんの軌跡
スポーツ〜山登り〜
ボランティア〜ごみ拾い〜
NPO法人 社会人サークルno borders情報
3月27.28日の富士市イベント
とにかく行動すれば何かが起こる
会社員、1児のパパ、NPO法人の運営など、色々な顔を持つ「しょうちゃん」。限られている時間の中でとにかく「行動」を大事にしてきました。そんなしょうちゃんの行動が人を惹きつけ多くの人が集まる一つのコミュニティになったんだと感じました。
働き方として副業やパラレルワーカーは当たり前の時代になってきている中で、弊社の働き方としょうちゃんの行動力は何か通じるものを感じました。
この記事がしずおかで働く人たちが何かを始めるきっかけや勇気となれば嬉しいです。たくさんの人たちがしずおかを支えています。そんな人たちを応援しています。
さて、空き家買取専科では「あなたの周りの面白い人」を募集します!
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